気おくれ
ラムダ・・・光を見なさい、自分の中に
自分は光であり、自分自身から光を発し続けているのに気づきなさい
おまえは光なのだよ、ラムダ
-------- そんな、、、自分の中に光を見ることなんか、できません。真っ黒です。
ラムダ・・・
夜空に瞬く星は 暗闇に輝く
闇こそ、光を際立たせるものはない
暗黒の闇に ひとしずくの光が現れれば闇は消え、
そこはもはや光となる
ラムダ・・・
自分のなかの暗闇に光を灯しなさい
ひとしずくの光がおまえのなかで光り輝くのを見なさい
その光りのなかに自分自身を投影しなさい
-------- だめです。自分が光だとは思えないんです、
やはり・・私は正直でいようと思ってもなかなか正直になれないし、
そんなにいい人間ではないですし、やさしくないです。
人に対して冷たいですし、どうでもいいやって思っちゃうし、
そんな、別段人助けしてるってことじゃないですし、
酒も飲んで酔っぱらってわけが分からなくなっちゃうし、
嫌な人は嫌だし、「そんな奴はいなくなっちゃえ」って思っちゃうし
別にそれはそれでいいんですけれど、私が光だなんて思えないんです。
いったい、何をどうすればいいんですか?
それをすれば何かの役にたつんですか?
私は光じゃないですよ。私は人間です。私は私です。
私は・・・
私はいったい何者なんでしょうか。私はいったい何なんでしょうか。
私はいったい何のためにこうしているんでしょうか。
私はいったい何のために生きているんでしょうか。
ラムダ・・・
おまえは教えてほしいと思っている
誰かに正解を言ってほしいと思っている
「なんだ、こんなことだったのか」と、答えを教えてほしいと思っているね
クイズの答えのようにおまえは答えを知ってどうするんだ?
その通りに生きるだろうか? 教えたとおりにするんだろうか?
答えのように実行するのだろうか?
私が言ったとおりにすることがおまえの本心なのだろうか
誰かに言われたから実行するのか?
言われなければやらないのか?
答えの通りに実行することが、おまえ自身の真の姿なのか?
おまえのやりたいことは何なのだ?
-------- 別に特にないです。
では何もするな
食べることも、寝ることも、セックスすることも、息をすることも!
-------- 死ねというのですか?
死ぬことも許さない!
立っていることも、座っていることも許さない!
-------- それじゃあ、存在を消せっていうことですか?
存在を消すということも許さない
-------- そんな!やめてくださいよ、バカバカしい。
おまえは行動し続ける
行動し続けるしかない
行動をやめることはできない
行動し続けることがおまえ自身だ
行動のなかにこそ「おまえ」というものが現れる
「おまえ」というものは行動のなかに存在する
したいことや、やりたくないことのなかに「おまえ」が現されているのではない
単なる行動、ただの行動のなかに すでに、「おまえ」はいる
好きなことやいやなことのなかに、「おまえ」が存在するのではない
おまえの行動のなかに「おまえ」がいる
おまえは行動そのものなんだよ
行動が「おまえ」なんだよ
朝、郵便受けに新聞を取りにいくとき
木々を飛び交う小鳥のさえずりを聞くとき
仕事を終え、家路につくとき
一日の終わりに妻と語らうひとときに、おまえは「いる」
行動こそ「おまえ」自身なのだよ
おまえが自分を光だと思う行動が「光」になる
おまえが自分のなかに光を見いだそうとする行動そのものに「光」が現れる
さあ、だからおまえはこの瞬間から
自分は光なのだと自分自身に告げなさい
自分のなかに光を見いだそうとしなさい
その行動そのものがもはや「光」なのだから